醉古堂劍掃 集醒 一百四十一

白文


人不得道、生死老病四字關、誰能透過。獨美人名將、老病之狀、尤為可憐。


訓み下し文


人、道を得ずして、生死老病の四字關《かかは》りては、誰か能く透過せんや。獨りにして美人の名あり將《も》て、老病の狀は、尤も憐《あは》れむきところと為《な》る。


語釈(全訳『漢辞海』第三版から)

・關(関)…(動)②連なりがある。及ぶ。かかわ-る・カカハ-ル。あずか-る・アヅカ-ル。
・獨(独)…(形)③他とかかわらないさま。自分だけであるさま。
・名…(動)③評判である。名声が聞こえている。{なアリ}
・將(将)…(助)①文のリズムを整えることば。《動詞の後に置き、「…もテ」と訓読するが、実質的な意味はない。(後略)》
・尤…(副)①とりわけ。より一層。もっと-も。
・憐…(動)①あわ-れむ・アハ-レム。 (ア) 気の毒に思う。

語釈(その他)

・透過… 1. 經由、通過。 如:「透過你的幫忙,這件事才得以順利完成。」(漢典)

漢文法釈

①人不得道、生死老病四字關…「人∥<不>得-道、<生死老病>四字∥關」。
②誰能透過…疑問文「誰∥能-透過」。
③獨美人名將…「獨/美人∥名(將)」。
④老病之狀、尤為可憐…「老病(之)狀∥<尤>為-[可-憐]」。動詞「為」の目的語である述語構造「可-憐」は、もと名詞句「(所)可-憐」であり、受身を表す。

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